top of page

​ブログ

IMG_0414.JPG

ご縁のつながり (永代経2日目)

 「秋季永代経法要」2日目、女優で義太夫の城谷小夜子さんの「浄瑠璃で語る恵信尼さま」。三味線の味わい深い音色の中、西暦1207年に京の都で起こった松虫・鈴虫の事件、後鳥羽院の逆鱗に触れ、法然上人・親鸞聖人がおとがめをうけた承元の法難の語りから始まりました。恵信尼さまは、承元の法難により流罪となられた聖人と共に越後に住み、そして移り住まわれた関東でも聖人とご一緒でありましたが、その後別れて住まなければならなくなりました。聖人のご往生は、娘の覚信尼さまからのお手紙で知らされました。  時は流れ、聖人の在りし日の姿を語られる恵信尼さま。参拝している御同行は、小夜子さんの語りに、まるでタイムスリップしたかのように、恵信尼さまと聖人のお念仏に支えられたご生涯に触れさせていただきました。  その後は一変して、バリトンの砂田直規さんの歌声と、ビオラ奏者の川口幸子さんの演奏。みんなが知っている唱歌から、民謡、そしてオペラまで幅広い砂田さんのレパートリーとすばらしい声に、皆は圧倒されました。  ビオラの深みのある美しい音色を、御堂一杯に響かせてくださった川口さんは、砂田さんを縁として来ていただきましたが、浄光寺とは深いご縁のあることが分かりました。来寺の当日朝、川口さんの元へ1通のメールが届きました。芸大の先輩で何度も共演されているバイオリン奏者の佐藤美都子さんから、「浄光寺は私の父の実家です」。実は、浄光寺先代 佐藤三千雄住職のご長女が美都子さんなのです。  多くの方を通じて、ご縁がつながっていました。初日はご法話、2日目は浄瑠璃そして歌声と演奏。違った形でのお取り次ぎをいただきました。参拝して下さったお同行は、それぞれの恵信尼さま像を味わわれたのではないかと思います。 すばらしいご縁のもとに、浄光寺初の試み「秋季永代経 ~テーマ 恵信尼さま~」を行うことができました。ありがとうございました。   南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

カテゴリー
bottom of page