学 校 再 開
長い休校が終わり、学校が再開されました。大人にとっては、やれやれといったところでしょうが、お子さん達にとってはどうでしょうか。このように長い休校や自粛生活は、誰も経験したことがありません。長い自粛生活での抑うつ感のうえに、新学期・新生活が始まる楽しみと共にある緊張感が加わり、これらを乗り越えていくにはそれなりの時間が必要です。また、乗り越えていく時のしんどさを、大人からみれば困ったなと感じる方法で表してくることもあります。
和光大学の菅野恵教授によると、子どもの変化として、次のタイプが考えられるそうです。
①不安を高めるタイプ
②攻撃性を高めるタイプ
③幼くなるタイプ
具体的にはどのような行動として表れるのか、またそんな時、大人はどうしたらよいのか、考えてみました。
①不安を高める
ささいなことでも怖がる、おびえる。夜中に突然泣き出す。親から離れない…等
②攻撃性を高める
乱暴な言葉遣い。すぐに手が出る。兄弟をいじめる。突然怒り出す…等
③幼くなる
ひどく甘えてくる。そばから離れない。指しゃぶり。おねしょ…等
こういった変化は、もうすでにでている子もいれば、もう少し時間がたってからでてくる子もいます。もちろん変わらない子もいます。
この様な言動がみられた時には、決して怒らない、注意しないようにしましょう。
とはいえ、大人も十分ヘトヘトですよね。つい、怒りたくもなるでしょう。そんな時は、取りあえず、その場を離れましょう。隣の部屋に行く、外に出てみる。そして、「今、この子はしんどさを乗り越えようとしているのだな」と理解し、「怖かったね」「寂しかったのかな」「イライラしているみたいね」と、お子さんの気持ちを受け止めてあげてください。抱きしめる、手をつなぐ等のスキンシップをとってもらうのもよいでしょう。くすぐりっこ遊びなどにつながっていくと、楽しいですね。
「勉強しなさい」は、しばらく控えましょう。
学習の遅れは気になるところですが、まず、心の安定が一番です。
私たち大人だって、心に不安がある時は、仕事がはかどらなかったりミスしたり、してしまいますよね。
私たち大人も、お喋りするなど気持ちを発散させましょう。お寺のお御堂に座ってみるのもお勧めします。落ち着きますよ。どうぞいつでもお参り下さい。
阿弥陀さまは、私たちのことをいつもいつも、見守って下さってます。