道行く人よ あなたは 食うか 食べるか いただくか
12月のメニューは、煮込みハンバーグ・小松菜の焼きそば・レタスのコンソメスープ・デザートでした。 この食事ができあがるまでには、多くのご協力と、いくつものお供え(食材のご提供)があってのことです。てしお夢ふぁーむ様にはお野菜を、松葉ビッグファーム様にはハムを、そして近隣のお寺様には焼きそばを、浄光寺のご門徒の皆様には、お米やキウイ・お菓子をいただきました。 ふつうに食事を「食べている」つもりだったけど、私は何を「食べている」の?ハンバーグ? ハンバーグは元々なに?
北海道の島本邦子さんは、カニを食べて、次のように味わわれました。 「カニを食べた。 カニの一生を食べてしべもうた。 カニにもろうた今日の私のいのち。 芋を食べた。 芋の一生を食べてしもうた。 芋にもろうた今日の私のいのち。 そう思うたら、お念仏がこぼれてやまぬ。」
多くのいのちをいただくから、「いただきます」 多くのいのちをいただいたから、「ごちそうさまでした」
浄光寺おてらこども食堂では、食事の前後に必ず「食事の言葉」を唱えてもらいます。 「食 事 の 言 葉」
<食前 のことば> ●多くのいのちと みなさまのおかげにより このごちそうを めぐまれました。 (同音) 深くご恩を喜び ありがたく いただきます。
<食 後 のことば> ●尊いおめぐみを おいしくいただき ますます御恩報謝(ごおんほうしや)につとめます。 (同音)おかげで ごちそうさまでした。
「食事の言葉」には、「ありがとう、ごめんなさい、あなたのいのちを決して無駄にはいたしません。精一杯生きていきます」との思いが込められているのです。
今日もたくさんのいのちをいただきました。 皆様、共々、精一杯生きていきましょうね。 来年も、お寺で、こども食堂で、お待ちしています。 除夜の鐘にも、是非お越しください。(31日、午後11時半より)