確かなもの 阿弥陀さまのみ教え
観音薩埵の冠に やどれる姿 いと妙に
悪魔・外道も くじきます 阿弥陀ほとけを おがまなん
(観音頂戴冠中往 種種妙相宝荘厳 能伏外道魔憍慢 故我頂礼弥陀尊)
(かんのんちょうだい しゅしゅめうそうほうしょうごん のうぶくげどうまけそん こがちょうらいみだそん)
『らいはいのうた』より
「観音菩薩は、冠に阿弥陀如来を頂いておられます。その如来のお姿は、真理に背く やをものともせずに目覚めさせて下さいます。そんな阿弥陀如来を拝まずにはおれません」
浄土真宗の教えを、分かりやすくまとめたものに「浄土真宗の教章」というのがあります。
これは、前の前門様が、親鸞聖人の降誕800年を迎えるに当たり、名ばかりの門徒が多くなったと嘆き、1967(昭和42)年に作られたもので、よく「聖典」の表紙の裏等に書いてあります。
その中の「宗風(しゅうふう)」と言って、門徒のたしなみとも言える項目に「深く因果の道理をわきまえて、現世祈祷やまじないを行わず、占い迷信にたよらない」とあります。
残念ながら、車等に「お守り」をぶら下げて交通安全を祈っているご門徒の多いことには、驚かされます。
「なぜつけてるの」と聞くと、「別に利くとは思わないが、ないよりはましだ」とかもっともらしい答が返ってきます。
原因がこうで、それに縁が働き、結果がこうなるという「縁起の教え」に合わないのが、お守りや占いそして迷信などです。
それらに任せる生き方を厳しく戒められたのがお釈迦様です。
親鸞様は、「不確かなものを当てにせず、確かなものを頼りにしよう。確かなもの、それが阿弥陀如来のみ教えですよ」と私達に勧めて下さっています。